Gemini CLI 導入ガイド
Google の Gemini CLI のインストール、3つの認証パターン、GEMINI.md、最初のセッションまで。
Google 公式の Gemini CLI(OSS、Apache 2.0)の導入手順。無料枠が太いので「とりあえず試したい」用途で重宝する。
所要時間は 15 分。Node.js があれば認証含めて完了する。
前提
- Node.js v18 以上
- macOS / Linux / Windows
- 以下のいずれか:
- Google アカウント(無料枠 OAuth)
- Gemini API キー(aistudio.google.com)
- Vertex AI 契約(業務利用)
1. インストール
npm install -g @google/gemini-cli
macOS なら Homebrew でも:
brew install gemini-cli
試すだけなら npx で:
npx @google/gemini-cli
確認:
gemini --version
2. 認証
3つから選ぶ。学習・個人開発は Google アカウント認証 が一番手軽。
Google アカウント (OAuth) — 推奨
gemini
初回起動でブラウザが開く → Google アカウントでログイン → 認証完了。
無料枠: 60 req/min、1,000 req/day(執筆時点)。個人開発の試用なら十分。
API キー
export GEMINI_API_KEY="取得したキー"
gemini
API キーは Google AI Studio で発行。スクリプトに直書きしないこと。
Vertex AI(業務利用)
export GOOGLE_API_KEY="your-key"
export GOOGLE_GENAI_USE_VERTEXAI=true
gemini
企業ガバナンスの下で使う場合。GCP プロジェクトと紐付く課金。
3. 動作確認
プロジェクトに移動:
cd ~/your-project
gemini
簡単な指示:
このリポジトリの構成を要約して
ファイルを読みに行って応答が返れば成功。
4. GEMINI.md を置く
プロジェクトルートに GEMINI.md を作って、毎回読み込ませたい前提を書く。Claude Code の CLAUDE.md と同じ役割。
# プロジェクト概要
- TypeScript + Next.js (App Router)
- パッケージマネージャ: pnpm
- テスト実行: `pnpm test`
## 触ってはいけないファイル
- `src/legacy/**`
## 規約
- 型定義は `src/types/` 配下
- コンポーネントは PascalCase
階層的に読み込まれるので、サブディレクトリにも別の GEMINI.md を置ける。
5. モデルの使い分け
セッション中に /model で切り替え:
/model gemini-2.5-flash # 速い・安い
/model gemini-2.5-pro # 賢い・遅い・高い
学習・試用は Flash で。複雑な refactor だけ Pro に切り替えるのが定石。
起動時にも指定可能:
gemini -m gemini-2.5-pro
6. 設定ファイル
~/.gemini/settings.json
.gemini/settings.json # プロジェクト用
MCP サーバ設定や個人設定はここ:
{
"theme": "Dark",
"mcpServers": {
"filesystem": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-filesystem", "/path/to/dir"]
}
}
}
🟡 注意 / プロジェクト用 .gemini/settings.json を git に上げるなら、認証情報は絶対に入れない。
7. 最初のセッションでやってみるといいこと
簡単なタスクを1つ任せて挙動観察:
@src/utils/format.ts を見て、JSDoc コメントを追加して
@で特定ファイルを参照に追加- 提案された変更を accept/reject
/helpでコマンド一覧確認/chatでセッションを保存・復元
8. 便利な機能
チェックポイント
長時間セッションが落ちても復元できるモード:
gemini --checkpointing
重い検証作業や大規模 refactor で ON にしておくと安心。
スクリプト用構造化出力
gemini -p "package.jsonの依存をJSONで返して" --output-format json
CI / バッチ処理に組み込む時に使う。
サンドボックス
gemini --sandbox
サンドボックス内でコマンド実行する安全モード。実験的なコードを動かす時に有効。
つまづきやすい点
「無料枠で使ってたのに急に制限がかかった」 → 無料枠は分単位/日単位の両方にクォータ。立て続けに大量送信すると分制限に当たる。少し待つと回復。
「OAuth と API キーが混ざる」
→ 環境変数に GEMINI_API_KEY があると OAuth より優先される。OAuth に戻したいなら unset GEMINI_API_KEY。
「@で参照したファイルが多すぎて context が溢れる」
→ /compress で履歴を圧縮、または --include-directories で参照範囲を絞る。
「Pro モデルに切り替えたら料金感覚が変わって不安」
→ /quota か /stats 系コマンドで使用量確認(バージョンによる)。Vertex AI 経由なら GCP コンソールの予算アラート。
次のステップ
- Gemini CLI チートシート — 起動オプション・コマンドの早見表
- MCP(Model Context Protocol)とは — 外部ツール接続
- AI CLI ツール比較 — 他ツールとの使い分け