AI CLI ツール比較 — Claude Code / Codex / Gemini / Copilot
4つの主要 AI CLI を機能、料金、対応プラットフォーム、MCP対応、サンドボックスの観点で横並びに比較した結論ベースの記事。
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「どの AI CLI を選べばいいか」の結論を先に書く。
- コードベースで継続的に作業する個人開発者 → Claude Code か Codex CLI。エージェントの粘り強さと、CLAUDE.md / config.toml で前提を持たせられる点が効く。
- 無料枠で気楽に試したい → Gemini CLI。OAuth 認証で 1,000 req/day の枠がある。
- GitHub Issues や PR ベースで作業する人 → GitHub Copilot CLI。
ghまわりとの連携が深い。 - 複数モデルを使い分けたい → Codex CLI か Copilot CLI。両方とも複数モデルプロバイダ対応。
ここから先は詳細。料金は変動が激しいので「目安」として読んでほしい。
機能比較
| 項目 | Claude Code | Codex CLI | Gemini CLI | Copilot CLI |
|---|---|---|---|---|
| 提供元 | Anthropic | OpenAI | GitHub | |
| インストール | npm i -g @anthropic-ai/claude-code | npm i -g @openai/codex | npm i -g @google/gemini-cli | 公式ドキュメント参照 |
| 対応OS | macOS / Linux / Windows (WSL) | macOS / Linux / Windows | macOS / Linux / Windows | macOS / Linux / Windows |
| 主要モデル | Claude (Opus / Sonnet / Haiku) | GPT (-5.4 / -5.3 系) | Gemini (2.5 Pro / Flash) | 複数プロバイダ |
| 対話モード | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| プロンプト即実行 | -p | 引数 / -p | -p | -p |
| ファイル参照 | 暗黙 + 明示 | 暗黙 + 明示 | @file 構文 | 暗黙 |
| 画像入力 | ◯ | --image | ◯ | ◯ |
| プロジェクト記憶 | CLAUDE.md | AGENTS.md 等 | GEMINI.md | 公式参照 |
| MCP対応 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| サンドボックス | OS機構を内部利用 | 3段階明示 (read-only/workspace-write/danger-full-access) | --sandbox フラグ | 内部実装 |
| 全承認スキップ | --dangerously-skip-permissions | --full-auto | --yolo | --allow-all-tools |
| 細粒度許可/拒否 | 設定ファイル | config.toml | 設定ファイル | --allow-tool/--deny-tool |
| OSS / プロプライエタリ | プロプライエタリ | OSS (リポジトリ公開) | OSS (Apache 2.0) | プロプライエタリ |
料金感覚
執筆時点の目安。最新は各公式で要確認。
Claude Code
- Claude Pro / Max / Team のいずれかのサブスクリプション、または API キー従量課金
- サブスクリプション運用なら定額で読めるが、Opus を回し続けると上限に当たる
- API 従量だと長文ファイル読ませた瞬間にトークン消費が跳ねる。
/costで確認するのが必須
Codex CLI
- ChatGPT Plus / Pro / Business / Edu / Enterprise いずれかのサブスクリプション、または API キー従量課金
- サブスクリプションは固定料金、API は使った分課金
- 「両方契約していて、どちらでも認証できる」状態にすると感覚がブレるので片方に寄せる
Gemini CLI
- 無料: Google アカウント OAuth で 60 req/min・1,000 req/day(執筆時点)
- 無料: Gemini API キーで 1,000 req/day(執筆時点)
- 業務利用: Vertex AI 経由
- 無料枠の太さは4ツールで頭一つ抜けている
GitHub Copilot CLI
- GitHub Copilot サブスクリプション(Individual / Business / Enterprise)
- 既に Copilot 契約しているなら追加料金なしで使える
強みと弱み(主観混じり)
Claude Code
強み: エージェントの粘り強さが安定している。CLAUDE.md にプロジェクトの前提を入れると毎回の指示が短く済む。hooks の仕組みが柔軟で、コード規約チェックや commit 前の自動 lint と組み合わせやすい。
弱み: サンドボックスの設定が他と比べて見えにくい(OS の仕組みに任せている)。明示的に「読み取り専用で動かす」みたいな指定がしづらい。
Codex CLI
強み: 承認モードとサンドボックスが別軸で設計されているので「自動編集だが書き込み範囲は作業ディレクトリのみ」みたいな中間状態が作れる。config.toml のプロファイル機能で用途別の設定を持てる。
弱み: モデルとフラグの命名が頻繁に変わる印象。チートシートを書くたびに「これ今もこの名前?」と確認が要る。
Gemini CLI
強み: 無料枠が太いので学習・試用フェーズで圧倒的に楽。Apache 2.0 で OSS なので、組織でフォークして使うこともできる。@file 構文がエディタ的で直感的。
弱み: 無料枠の Gemini モデルは速いが、複雑な refactor では Claude / GPT 系に劣ることがある。Pro モデルに切り替えると無料枠の感覚と料金感覚がずれる。
GitHub Copilot CLI
強み: GitHub 上のワークフローと統合しやすい。--allow-tool / --deny-tool の粒度がフラグレベルで揃っているのが運用しやすい。
弱み: 2025-10 に大きく刷新されたばかりで、ドキュメントや挙動が安定しきっていない。旧版(gh copilot)のチュートリアルがネットに残っているのも紛らわしい。
選び方の流れ
- 既に何らかの AI サブスクリプションを契約済みか? → 契約済みのものを優先(Claude Pro なら Claude Code、ChatGPT Plus なら Codex、Copilot なら Copilot CLI)
- 何も契約していない / 試用フェーズか? → Gemini CLI で OAuth 認証して無料枠で試す
- 業務でセキュリティ要件が厳しいか? → サンドボックス制御が明示的な Codex CLI、または GitHub の管理機能が効く Copilot CLI
- 複数を使い分けたいか? → 全部入れておけばいい。CLI どうしは干渉しない
「一つだけ選ぶ」必要はない。並列にインストールしておき、用途で使い分けるのが現実的。
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