AICLI CHEATS ● CHAPTER 06 · Google / Gemini CLI 最終更新 2026.05.18
06
Google
Gemini CLI
Google公式のGemini CLI。認証3パターン、--yoloの破壊力、GEMINI.mdの扱い、MCP設定を早見表でまとめた。
LAST CHECK05.182026

凡例 / LEGEND
🟢安全 読み取り専用
🟡注意 書込・課金・送信
🔴 危険 権限スキップ・破壊操作
公開 2026.05.17 更新 2026.05.18 公式 →

Google 公式の Gemini CLI(OSS)でよく使うものだけ。無料枠が太いので「とりあえず試す」用途で重宝するが、--yolo の挙動だけは事前に知っておいたほうがいい。

初めてインストールする人 → Gemini CLI 導入ガイド を先にどうぞ。


凡例

  • 🟢 安全 — 読み取り専用、ローカルでの参照のみ
  • 🟡 注意 — 書き込み、課金、ネットワーク送信が発生する
  • 🔴 危険 — 権限スキップ、破壊的、データ消失リスクあり

クイックリファレンス

起動オプション

コマンドリスク用途
gemini🟢通常起動(対話セッション)
gemini -p "..." / --prompt🟡プロンプト一発実行
gemini --yolo🔴全承認スキップ(YOLO)
gemini -m <model> / --model🟢モデル切替(flash / pro)
gemini --include-directories <dirs>🟢作業外ディレクトリも参照
gemini -p "..." --output-format json🟡JSON 出力
gemini -p "..." --output-format stream-json🟡NDJSON ストリーム出力
gemini --checkpointing🟢対話のチェックポイント保存

スラッシュコマンド(セッション中)

コマンド用途
/chat別チャットセッションの管理
/memoryプロジェクト記憶(GEMINI.md)を編集
/mcpMCP サーバの状態確認・再接続
/tools利用可能なツール一覧
/compress履歴を要約圧縮
/quit終了

インストール

npm install -g @google/gemini-cli

Homebrew、MacPorts でも入る。試すだけなら npx @google/gemini-cli でインストール不要。


認証

3通り。用途で使い分ける。

1. Googleアカウント (OAuth)

gemini

🟢 安全 / 初回起動でブラウザが開く。無料枠が太い: 60 req/min、1,000 req/day(執筆時点)。個人開発の試用は基本これでいい。

2. Gemini API キー

export GEMINI_API_KEY="your-api-key"
gemini

🟡 注意 / APIキーは Google AI Studio で発行。スクリプトに埋めないこと。

3. Vertex AI(業務利用)

export GOOGLE_API_KEY="your-key"
export GOOGLE_GENAI_USE_VERTEXAI=true
gemini

🟡 注意 / 企業ガバナンス下で使うとき用。


起動オプション

通常起動

gemini

🟢 安全 / 対話セッション開始。各操作の前に承認プロンプトが出る。

プロンプト即実行

gemini -p "リポジトリの構成を要約して"

🟡 注意 / 一発実行で終了。スクリプト組み込み用。

YOLOモード(全承認スキップ)

gemini --yolo

🔴 危険 / すべての承認プロンプトをスキップ。名前の通り。VM・Docker以外で使うのは事故のもと。

モデル切り替え

gemini -m gemini-2.5-flash
gemini -m gemini-2.5-pro

🟢 安全 / Flashは速くて安い、Proは賢い。下見はFlashで、本番はProが定石。

ディレクトリを追加で読ませる

gemini --include-directories ../shared,../docs

🟢 安全 / 作業ディレクトリの外を参照させたい時に。

スクリプト用の構造化出力

gemini -p "package.jsonの依存をJSONで返して" --output-format json
gemini -p "..." --output-format stream-json

🟡 注意 / stream-json はNDJSON。リアルタイム処理向け。


スラッシュコマンド

対話中に / で呼び出すコマンド群。よく使うものだけ。

コマンド用途
/chat別チャットセッションの管理
/memoryプロジェクト記憶(GEMINI.md)を編集
/mcpMCPサーバの状態確認・再接続
/tools利用可能なツール一覧
/compress履歴を要約して圧縮
/quit終了

詳細は対話中に /help


@コマンド(ファイル参照)

> このバグの原因を @src/auth.ts と @tests/auth.test.ts から特定して

🟢 安全 / @ でファイルやディレクトリを参照に追加できる。ファイル名補完が効く。


GEMINI.md(プロジェクト記憶)

Claude Code の CLAUDE.md に相当。プロジェクトルートに置くと、毎回読み込まれる前提知識として使われる。

# プロジェクト概要
- TypeScript + Next.js (App Router)
- テスト実行: `npm test`
- 触ってはいけないファイル: `src/legacy/**`

階層的に読み込まれるので、サブディレクトリにも置ける。同じ説明を毎回プロンプトに書かなくて済むのが地味に効く。


設定ファイル

~/.gemini/settings.json
.gemini/settings.json         # プロジェクト用(git管理対象)

MCPサーバ設定はここ。

{
  "mcpServers": {
    "filesystem": {
      "command": "npx",
      "args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-filesystem", "/path/to/dir"]
    }
  }
}

🟡 注意 / 個人用認証情報を入れるなら ~/.gemini/settings.json 側に。プロジェクト用は git に乗ることを前提にスコープを切る。


チェックポイント(対話の保存)

gemini --checkpointing

🟢 安全 / 対話を途中保存しておけるモード。長時間セッションで突然落ちても復元できるので、重い検証作業ではONにする。


セキュリティで意識すること

  • --yolo は本気で必要なときだけ、本気で隔離された環境で使う。alias に逃すと事故率が跳ね上がる
  • 無料枠の OAuth 認証で運用していると課金感覚がゼロになる。Pro モデルに切り替えたまま長時間放置しない(無料枠でも reset 後に再ログインが必要になることがある)
  • MCPサーバを足すたびに、何にアクセスできるか確認
  • プロジェクト .gemini/settings.json を git に上げるなら、認証情報は絶対に入れない

つまづきがちな点

「フリープランで使ってたのに急に制限がかかった」 → 無料枠は分単位/日単位両方にクォータがある。立て続けに大量リクエストを送ると分制限に当たる。少し待つと回復する。

「@で参照したファイルが多すぎてコンテキストが溢れる」/compress を挟む、または --include-directories で必要な範囲だけに絞る。

「APIキー認証とOAuth認証が混ざる」 → 環境変数に GEMINI_API_KEY が設定されていると OAuth より優先される。OAuth に戻したいなら unset GEMINI_API_KEY


このページは執筆時点の挙動。Gemini CLI は週1ペースで更新が入るので、致命的なフラグは 公式リポジトリ と突合してから使う。