AI CLI を作業中に止めて指示を変える
Claude Code・Codex・Gemini・Copilot などの AI CLI が走っている最中に、Esc で割り込んで方向転換する方法。ツール別の挙動差まで。
AI CLI に「やっぱり違う方向で」と途中で言いたくなる場面はよくある。実行ログを見て「これは意図と違う」と気付いた瞬間、Ctrl-C で全部終わらせるのはもったいない。セッションを保ったまま割り込んで指示を上書きする方法を CLI 別にまとめた。
結論: Esc 1 回で割り込む
ほぼ全ての対話型 AI CLI で、生成中・ツール実行中に Esc を 1 回 押せば現在のターンが中断され、入力プロンプトに戻る。履歴は保持されるので、続けて新しい指示を打てば文脈はそのまま方向転換できる。
| ツール | 割り込み | 強制終了 |
|---|---|---|
| Claude Code | Esc | Ctrl-C(2 回でセッション終了) |
| Codex CLI | Esc | Ctrl-C |
| Gemini CLI | Esc / Ctrl-C | Ctrl-C x2 |
| GitHub Copilot CLI | Esc | Ctrl-C |
| Aider | Ctrl-C(コマンド実行中)/ /undo | Ctrl-D |
Claude Code
Esc 1 回 — 現在のターンを中断
生成中、ツール承認待ち、ツール実行中、いずれの局面でも Esc 1 回で止まる。プロンプトに戻ったら、続けて指示を入力すれば履歴を引き継いで方向転換できる。
> 認証ロジックを書き換えて
(Claude が package.json を編集し始める…)
[Esc]
> あ、package.json じゃなくて src/auth.ts だけ触って
Esc 2 回(連続) — 過去ターンに巻き戻す
Esc を続けて 2 回押すと rewind picker が出て、過去のターンを選んで「そこから」やり直せる。「3 ターン前の判断が間違いだった」と気付いたときに有効。
🟢 安全 / セッション履歴の特定地点までロールバックするだけ。ファイル変更そのものを undo するわけではない(その場合は git で戻す)。
Ctrl-C
エージェントの応答とツール実行を即座にキャンセル。Ctrl-C を 2 連打するとセッション自体を終了。
Codex CLI
Esc
生成中・ツール承認中に Esc で中断。続けて新しい指示を入力できる。
Ctrl-C
より強制的な中断。サンドボックス内のコマンド実行も止める。
注意: full-auto モード中の割り込み
codex --full-auto で走らせている場合、エージェントが連続でツールを呼ぶので、Esc のタイミングがシビア。割り込みたい操作の予感がしたら、--approval-mode auto-edit 以下で動かしておくほうが介入しやすい。
Gemini CLI
Esc または Ctrl-C で中断。連打するとセッション終了。
--yolo で動かしているときは Codex の --full-auto と同じ事情で、割り込み機会が減るので推奨しない。
GitHub Copilot CLI
新版 copilot は対話型エージェント。生成中・ツール承認中に Esc で中断、続けて指示で方向転換。
--allow-all-tools で動かしているときは介入機会が減る。--allow-tool で部分許可に絞っておくと割り込みやすい。
Aider
Aider は他の CLI と少し挙動が違う。
実行中のコマンドを止める
Ctrl-C でその時点の応答 / コマンド実行を中断。
一手戻す
/undo
🟢 安全 / Aider が直前に行った変更を git revert で戻す。auto-commit と組み合わせて使うと、変更履歴を残しつつ気軽に「やっぱり戻して」ができる。
モードを変えて続ける
意図と違う方向に進んでいるなら、
/ask 今の方針おかしくない?
で 1 度モードを ask(質問のみ)に切り替えて方針確認 → /code に戻して再開、というやり方が綺麗。
ツール実行中(bash 等)に止まらないとき
Esc を押してもエージェント側は止まるが、すでに走り出した bash サブプロセスは独自に動き続ける。長時間のテスト実行や npm install が始まってしまった場合は、別ターミナルから pkill するか、ターミナル自体に Ctrl-C を送る必要がある。
「rm -rf を許可してしまった!」のような事故では、Esc では止まらない。エージェントを止めるより先に、走っているプロセスを止めるのが優先。
割り込みを前提にした使い方のコツ
- 危険そうな承認は
Escで逃げる前提 で受ける。「迷ったら no、判断ついたら yes」のリズムをキープ --full-auto/--yolo/--allow-all-toolsは割り込み機会を減らすので、本気で必要なときだけ- 長いタスクは中断を覚悟して投げる前に 「途中でこういう判断が出るかも」とプロンプトに書いておく と、判断ポイントで止まってくれる
- 暴走した直後は
git statusで被害状況を確認 → 必要ならgit checkout .かgit restore .で戻す
次のステップ
- Claude Code チートシート —
/statusで現在のセッション状態を確認 - AI CLI の権限モード総まとめ — 承認スキップ系フラグの危険度比較